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「心理学」植木理恵著 [本]

「心理学」の本を読みました。
題名は「心理学」です。
コラム欄にあった次の説明に「なるほど」と思いました。

あなたは客観的発想ができますか?
次の文を読んでみてほしい。
「I like the dogs and the c■ts.」あまり躊躇することなく、「I like the dogs and the cats.」と読めるのではないだろうか。
厳密には■の中は不明のはずだが、だからと言って、「これは自分には読めない」とは思わない。
「cats」という単語をすでに知っているがゆえに、脳がブラックボックスの部分にaのスペルを自動的に補い、勝手に「cats」と読み取り、そこで納得してしまう。
第6章でふれてきた「ステレオタイプ」はこうして起きる。
脳は初対面の人間を客観的に分析するようには作られていない。いくら自分は客観的だと思っていたとしても、コンピュターのようなボトムアップ型(データ駆動型)の処理は、ほとんど行っていないことが実験でも示されている。
むしろ私たちは、常にトップダウン型(理論駆動型)にモノを見ていることが、心理学では常識となっているのだ。
もしも単語の知識がまったくなければ、いつまでもこの一文を眺め、■に何が入るか、さまざまな想像や推理を働かせるはずだ。
つまりトップダウンで片付けずに、ボトムアップ的にも考えてみるはずである。
ところが生半可に知識がある大人は、「まあ、大体こんなもの」という具合に判断を下し、その先はもう考えようとしない。
教育心理学ではこれを知識の「構え」というが、その賢さがかえって想像の自由度を小さくし、単眼的で味気ない生活を招く。

私も■の中に「a」を入れてわかったつもりになっていることがあります。
「複眼的な思考」をしているつもりが、実は「単眼的な思考」だったわけです。
もっと勉強していかなければいけないと思いました。

今日は、実家に行こうと思います。
一か月に一度は様子を見に行くようにしています。
まだ自分達だけで生活のできる両親に感謝しています。
そろそろ母の日ですね。

では、御機嫌よう。
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